JGA 一般社団法人 日本グルーデコ協会
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認定講師の声

伊藤 美穂 先生

認定講師 SALON de POLIN 伊藤 美穂先生

いこま経営塾との出会い、伴⾛⽀援開始

2021年、コロナ禍により生徒の来校が減っていた私は、解決策を探していました。その時、私が住んでいる奈良県生駒市が主催する個人事業者向けの講座「いこま経営塾」を知り、すぐに参加しました。このオンライン講座には毎回100人以上の個人経営者が参加し、講師からマーケティングについて学び、グループワークを通じてアイディアを出し合う前期の講座がありました。その後、希望者のみが自身の事業計画をプレゼンする機会が与えられました。私は「生駒から世界へ。ハンドメイドの価値を伝えたい」というテーマでプレゼンを行った結果、コンサルタント、銀行の方々、そして市役所の方々が一つのチームとなって約3ヶ月間私をサポートしてくれることになりました。

バンブーデコの誕⽣、そしてパリへ

実はこのとき、2023年7⽉に開催予定のJapan Expoパリへの出展オファーを頂いていた私は伴⾛⽀援でパリ出展内容のブラッシュアップをして頂こうと考えたのです。まず初回の伴⾛⽀援の会議で私の出展プランをお話したのですが、「それってわざわざパリでやる必要がある?」という厳しい反応でした。当時の私は今まで⽇本でレッスンや販売をしているそのままの作品をパリへ持っていく考えだったのですが伴⾛⽀援の場で意⾒を出し合ううちに「⽇本らしさ」そして「私らしさ」が合わさった新しい作品を作り出す必要性を感じるようになりました。その過程で、できる事ならば⽣駒らしい要素も取り⼊れたい、と⽣駒の⽵をブローチの⼟台として使うバンブーデコを⽣み出す事になったのです。⽣駒は⽇本有数の⽵製品の産地ですが有効利⽤できるのはごくわずかです。無駄になる⽵を⼟台として使う事でアップサイクルして地域にも貢献できると考えました。伴⾛⽀援を経てバンブーデコという新しい作品作りに出会った私は、「舞妓はん」や「組紐」、そして私が⼤好きな動物たちを「バンブーアニマルズ」として作り出すことで作品に「私らしさ」の要素も加えた作品に

いざJapan Expoパリへ出展してみた結果

7⽉14⽇、ついに初⽇。1年半準備してきたバンブーデコ作品にフランスの⽅はどんな反応をするだろう。そんなワクワクと物凄い緊張の⼊り混じった気持ちで1⼈ブースに⽴ちました。続々と会場にひとが溢れ賑わう中、「この桜のブローチ、素敵だから作りたい」という親⼦がワークショップに申し込んで下さったのです。「SAKURA Paris」と名付けた⽵⼟台のブローチは渡航1か⽉前に必死にデザインした作品で、作って下さったときの嬉しさは今も忘れられません。その後も作品を購⼊して下さる⽅、作品の写真をたくさん撮って下さる⽅、バンブーデコに興味津々で私の拙い英語にも⽿を傾けて下さる⽅。たくさんのフランスの⽅々に作品を⼿に取っていただけて、バンブーデコを、そしてグルーデコ®の魅⼒を伝えることができた4⽇間になりました。中でも初⽇にブローチを購⼊してくださった息⼦さんと素敵なマダムが4⽇間とも私のブースにきてくださり最終⽇にはお別れの挨拶にまで来てくださいました。作品を通して気持ちを通わせる事ができるハンドメイドの温もりを私⾃⾝が強く感じた出来事でした。

ジャパンエキスポを経て。今後の展望

今、ジャパンエキスポという⼤きな舞台を経験して思うことは、⾃分が⼤切にしている作品に込めた想いは国や⾔葉の壁を越えて、伝えたい⼈に必ず伝わるという事です。私が⼤切にしている作品の⼀つ、はめるとパンダが⾒つめてくれているような「⾒つめてるパンダリング」を最終⽇の閉幕間際に「やっぱり欲しくて!」と⾛って買いに来てくださった可愛いパリジェンヌがパンダリングを指にはめた時の笑顔とパンダリングのかわいさに⼀緒に絶叫して喜んだ思い出は今後の私の作品づくりに⼤きな⾃信をくれました。レッスンでも販売でも誠実な作品作りをひたむきに続けていくことが最も⼤切なことなのだと学ばせて頂きました。この経験を活かしてまた成⻑してパリや違う国でも作品の魅⼒を伝えていきたいです。そして⽇本でもバンブーデコの魅⼒を発信していきます。海外出展はやはり⾦銭的にも精神的にも⽣半可な気持ちでは乗り越えられない⼤変さがあります。でも本当にやりたい事ならばきっと出来ます。1度きりの⾃分の⼈⽣。やりたい事に全⼒で⾃分の⼈⽣を輝かせていきましょう。

グルーデコ®認定講師
SALON de POLIN
伊藤 美穂

2023年 JGA会報 秋冬号より